坂井紅介/Benisuke Sakai
2015年09月
ベースに穴があいた!  (2015.09.30[Fri])

先のツアー中に、
ベースに直径6cmの穴があきました!


原因は絞り込めますが、
追わないことにしました。


ガムテープでふさいでツアーを乗り切り、
今日、ようやく楽器屋に修理に出せました。
私が1台目のベース購入からお世話になっている山本さん。
絶大の信頼をおいている職人さんのお店です。


テープをはがした瞬間、
3人の職人さんの顔色が変わりました。
1分ほど穴を調べていた親方が、
「笑うしかないわ」。


「でしょ?」
明るく私も応えましたが、


でも、親方は笑ってないし、
頭を抱えて座り込んでいる。


・・・。


3人の落胆や憔悴に驚きましたが、
帰り道に気づきました。


あのベースは150年程前に作られた楽器です。
山本さんから購入して40年ですが、
150年も楽器たり得たのには、
優れた技術と幸運と多くの愛情が注がれてきたからでしょう。


ベースを作った人、
弾いてきた演奏家たち、
たずさわった職人さんがた。
戦火もくぐり抜けてきたからこそ今ある。


職人さんは、その150年間の重みと、目の前の穴を感じ取っていた。


「わかりました。やってみます。」


まるで大手術を執刀する外科医チームのように見えました。


「よろしくお願いします。」
頭を深く下げお願いし、
店を出ました。



これまでも、共演ミュージシャンやスタッフが、
私以上に楽器に気を使ってくれていました。


バイオリンの寿命は300年で、
ベースは250年と聞いたことがあります。
事故が無ければ、あの楽器はあと100年生き、
私のあとにも何人かのプレイヤーに愛され演奏され、
演奏者や聞く人に感動や夢を与え、
職人さんがたが支える。
数限りないドラマが生まれます。


山本さんにあずけた帰り道、


「ごめんね、穴あけちゃって」


心の中で謝りました。



人に命あり、
物にも命あり。


人の命は比べようがないと思いますが、
できれば物の命も全うしたいですね。



なぜか我が身が、
穴あいた楽器に思えてきちゃったよー


先生に診てもらおうっかなー。
皆さんもおだいじに。ネ。




ここで日記を終えてよかったんだけど、
人にも物にも命あり、ということで、
日記の「楽器」の文字を「あなた」や「私」に置き換えてみた。
これが素敵だったので。



「私」には、
産んでくれた人がいて、
育て導いてくれた何人もの人がいて、
支えてくれる人がいる。
それなりの修羅場をくぐり抜けてきたからこそ今がある。


この先も何人かに愛され、
自分や周りの人たちに感動や夢を与え、
支え合うご縁や、
数限りないドラマが生まれる。




仲間や職人さんがたの、
まるで私の母親の健康を気にかけてくれているような姿が、
ありがたく、
心ホッコリしています。(*^^*)




福山城と福寿会館  (2015.09.08[Tue])

遅い朝食後に福山城を散策。


緑の中に一歩足を踏み入れただけで、
ひんやりと空気がもう違う。


目の前に天守閣、


高いぞ、


登れるか?


登ってみよう!


各階に鎧兜や鉄砲や書が展示してあり、
見ごたえアリ。
おかげで6階をゆっくり。
息切れることなく。


下から見上げた時より、
登ってみると、町や新幹線が近いからか、もっと高く感じる。
東西南北、遠い山並みまで見渡せる。
観光客がいないラッキー。
天守閣独り占め。
充実。しばし。


天守閣をおりて、城内施設を見ることなく、
上から見て気になっていた近くのお屋敷と洋館に直行した。


福寿会館。
お屋敷も庭園も洋館も見学自由でした。
しかも、また私一人。


天守閣まで100mないんじゃないかな。
庭からもお屋敷からも2階建洋館からも天守閣が風景。


写真を撮ってはみたが上手く入らない。
お屋敷では畳に寝っころがって撮ってみたが、
見せられる写真ではない。
福山行ったらぜひ!
天守閣と福寿会館。


というか、


久しぶりだな、ゆっくりした時間と空気。


洋館喫茶室も老舗ホテルで過ごす時間のようでした。
ケーキセット、旨し!


リフレッシュ。


2015_9_8

実際は写真よりも素敵です。




和歌山県海南市「安養寺」  (2015.09.06[Sun])

村上ポンタ秀一(ds)プロデュースによる、
Vana Gierig (p)、坂井紅介(B)、本田しのぶ(vo)のツアー、
今回は、和歌山県海南市「安養寺」をスタートしました。


毎日アイディアが提案され、
どんどん盛り上がっていきます。


その日のホームページの書込みに、
『ベースって格闘技なんですね。(笑)
ミュージシャンって改めて体力が必要なんだって思います。』


これは誉められているのだろうか?


でも、Vanaさんやメンバーは、
ベースソロ中で、
「もっと、もっと」と、
なかなかやめさせてくれません。


みんなが、どんどん発展させていきます。
盛り上がる方へも、
静かに美しく表現する方にも。
信頼感は冒険や挑戦を支えます。



2015_9_6

写真は開演前。
2人で指ならしをしていたら、
いつの間にかセッションに。


ピンクのドラムのポンタさんは、
控え室で聞き入っていたそうです♪♪♪




Powered by HL-imgdiary Ver.3.03