坂井紅介/Benisuke Sakai
2008年10月
「I'm fine ,thank you .」  (2008.10.26[Sun])

クリストファー・クロスのツアー、
終わりました!

Christopher Cross (Vo,G)
David Mann (Sax)
Andy Ezrin (P)
Dave Beyer (ds)

Ross Pallone (Sound)
Steven Kades (Sound)

いい声、いい曲。
いい仲間。

こんなこと、つぶやいちゃ、
いけないのだけれど、
『明日からの仕事が
ニューヨーカーとの仕事が続いて、よかった。。。』


初参加の私のために、
初日、福岡で、
延々とリハーサルに付き合ってくれた人達。

共同製作という感性がしっかりしているのか、
ステージ上の、誰かの、
どんな小さな<素敵>
も見過ごさない。

<いいところ>を
見つけ、感じ、讃える。

そして、そのあと、
もっと素敵に音楽するための
<アイディア>へと会話が進む。

計10ステージ。
曲目はずっと同じでしたが、
毎回、面白く豊かになっていく。

個人技披露大会で
イエーィ、イエーィ!と
盛り上がった演技している人達とは
全く違います。


音楽話(時には政治の話)も、
ディナー後は一変して、
ジョーク合戦で大笑い。

この段階で、
私の英語力を越えているのに、
巻き込んでくる。

人を元気にさせる、
自分に自信を与えてくれる人達でした。

目標に向かっていける。
ラクでした。
やる気に向かわせる会話。

「Hi Beni !」
「How are you ? 」

毎日を始めるこの一言が、
こんなに
人を元気づける言葉だとは知りませんでした。


「I'm fine ,thank you !
And you ? 」


・―・―・―・―・


NYかぶれ‥‥
ではありませんからね。笑。

日本にも、
ピュアに夢を継続している人達はいます。
ある意味、
日本の方が余計な障害が多く、
ストレスを伴います。

でも、
彼らのストレートなエネルギーの大きさと
力強い包容力は、
スゴイ!!!
それを、
ステージで小出しに
(必要十分量)できるのも
スゴイ!

「Good see you !」
チョットかぶれちゃったカモ(笑)


工房Kaz展示会  (2008.10.9[Thu])


以前に日記で紹介しました(07/9/26)、
ステンドグラスのランプ
を製作している
工房Kazの展示会が、
東京で開催されています。

ホームページでも見れますが、
http://www3.plala.or.jp/Kaz/
ぜひ会場へ行って、
生で見て下さい。

ステンドグラスのランプという先入観が、
全く変わると思います。

そして、

お気に入りのランプを
ご自宅で。

歓声をあげるくらい、
感動しますよ!


「大変だぁ〜」  (2008.10.8[Wed])

先日の日記で、
金融崩壊に関して、
「大丈夫!」
と言ってみた私ですが、

「大変だぁ〜!

円が、1ドル100円切ってるぞぉ〜!

ドル建てでギャラ契約してるから、

演奏ミスもしていないのに、
私のギャラが、
物凄い勢いで下がっているぅ〜〜。

世の中には大丈夫と言ったけど、

私のギャラが〜〜〜」

ははは!(泣笑)


「大丈夫!」  (2008.10.1[Wed])

(30年前の話を、
まず書くことにしました。)

宮坂高史(Ds)カルテットで、
車で山形へ入った時、
雪道でスリップしました。

それまでも、
雪はパラついていたのですが、
なだらかな上り坂で、
まだ積もっていませんでした。

県境の切り通しを越えた瞬間、
一面、雪。
そして下り坂。

景観が一変したため、
車は、停まる寸前までスピードをおとしていましたが、

「チェーンつけようよ」
私が言う。
誰かが「うん」。

その途端に、
車の後輪が右に大きく滑り始め。

一度経験すれば、
理屈でも「そうだよなぁ」
と納得できるのですが、

滑る前まで
どんなに微速で走っていても、
一旦滑り始めると、
車はそれまでの低速とは全く無関係に、
車両重量で、
雪の坂道を
摩擦なく落ちていきます。

グわ〜ん!
(ほんとに
音が聞こえるようでした。
そして加速重力G)
車の後が大きく右へ流れ、車は左側の谷へ向かう。

後部座席で
エレキベースをさわりながら前を注視していた私、
滑った瞬間、
一番先に声を上げる。
「あっ!」

間髪入れずに、
運転していた宮坂さんが、
ゆっくりした口調で、
「大丈夫!」

瞬時に猛スピードに達し
フラフラとした車は、
左側にちょうどあった岩の塊にぶつかり、
右の山側に跳ね返され、
半回転し、雪の中に突っ込み、
停車。

「ホッ。。。」
一同、息をつきました。

「危なかったぁ〜。。。」

しばらく車内で
硬直している四人。

・・・。

チェーンを着けつつ、
みんなで谷を覗き見ましたが、
本当に谷底!
墜ちていたら
ヒトタマリもないところでした。

谷側に岩の塊があるのは、
そこ一カ所だけ。
他はガードレールにも
雪が積もっているから、
もし、
その岩にぶつかっていなければ、
車は谷底へ一直線。

みんな、思い出しては
ゾッ・・。

前日の打ち上げで、
たしかに、
逆ハンドルの話が出ていました。
運転していた宮坂さんは、
滑った瞬間に
それを思い出し、
あの時、
谷に落ちるのを回避するためには、
あそこの岩にぶつけるしかないと考え、
逆ハンドルを二回切って、
うまくぶつけたそうです。
その判断と技術と幸運のおかげで、
我々は助かったわけですが、
それにしても、
あの滑り始めた場面での一言、
「大丈夫!」

すごいと思いませんか?

我々を落ち着かせるためのセリフ?
自分に言い聞かせるための一言?

いずれにせよ、
とっさに言えるセリフではないですよ。

私なんて、
ただの「あっ!」
だけですよ(笑)

後部座席で
私の横にいたHY(P)さんは、
滑り始めた瞬間、
両手両足を車に踏ん張って
身構えたそうです。

前席助手席に座っていたTI(Sax)氏は、
「今、飛び降りれば助かる。
でも自分だけ助かったら、、、」
その直後に岩に当たり、
膝をダッシュボードにぶつけ、
ただ一人、軽傷を負いました。
(おいおい、遠慮してる場合か?!
助かりましょうよ〜笑)


車は前が凹みましたが、
支障なく動き、
チェーンを着けて
市内へ向かう。

四人は、
今しがたの事故を話題にするのですが、
光景を思い出しては
無言になります。
・・・
また誰かが話し始め、
笑いも出るのですが、
また無言・・・。



ホントに

命びろいしたんです。



・―・―・―・―・



今日書きたかった話は、
実は違います。(笑)


「大丈夫!」という言葉を
今、世の中に
発信してみたくなったんです。
そうしたら、
30年前の「大丈夫」を
思い出しちゃった!



今日の本題です。


アメリカ発金融崩壊が、
世界に連鎖し、
新聞も見出しに太字で、
『世界恐慌』…なんて恐ろしい言葉。

マネーゲームの終焉、
と書かれても、
そんなゲームに参加した覚えはなく、
別世界の出来事だったのに。

なのに、
どうも、私達にもツケが回って来るそうです。

アメリカの身勝手が、
世界中を巻き込み、
皺寄せが続いています。

この波乱の最中にも、
利権を得る奴がいるのでしょう。



さて、
どうしよう。



といっても、
一市民には「寝耳に水」、
「キツネにつままれたような」。

でも、
とりあえず私は、
声に出して、
こう言ってみることにしました、


「大丈夫!」

「世の中は、
絶対に良くなる!」



そうでも言っていないと、
この不安に乗じて、
さらにもっと悪いことを企む奴らが
出てきそうな気もして。
戦争とか。


選挙目線の政治家の
『扇動』…これも怖い言葉です。



何も根拠はありません。

掛け声や、おまじない、
口癖のようなもので、
意味すらないのかもしれません。
「大丈夫!」


何をするにしても、
「大丈夫!」
と、まず自分や回りに言ってから、
行動を起こしたいと考えます。

根拠のない楽天家?

まあ、
今までと、いつもと、
変わらない生き方
なんですけれどネ。

それにしても、
宮坂さんの「大丈夫!」
すごいですよね。

あの一言が、
生死の分かれ目で、
生きる方向へ
ハンドルを切ってくれました。


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