坂井紅介/Benisuke Sakai
2011年05月
つながっています!  (2011.5.3[Tue])

4/11の日記では、
素敵な人達の紹介とともに、
事故の無いことを願って、
ボランティア情報・心得が載っているサイトを記しました。

私がボランティア参加を呼びかけたように聞こえたかもしれませんね。
参加意欲や迷いや報告のメールをいただきました。
お一方ずつ返事しましたが、
頭が下がります。
下準備をお願いしますね。


今日はまず、毎日新聞4/19に載った、
随筆家の山本ふみこさんの文章を紹介します。

【大災害のために、「これから」のために、
できることがなかなか見つからず、
うろうろしていたとき、
ある人が
「何をしていいかわからないときには、
そばにいる人に優しくしてあげるといいんですよ」
と教えてくれた。
「すると、優しさがつながっていきますから」。
その言葉をきっかけに、
日々の暮らしをせっせと励もうという、
素朴ではあるがもっとも基本的なめあてにたどり着くことができたのだった。
わたしが毎日していることは、
きっと、かの地に、そして「これから」につながっていく。】


肩の力がすうーっと抜けて、
自分らしくスタートできるような文章ですね。


久しぶりに友人達と集まり、
東北の酒を呑みながら話しました。
政治の専門家は一人もいませんでしたが、
いつもより興奮気味になりました。
以下はその時出た語録のいくつかです。
もしよろしければ、
読んでいただけますか?


「自らの防災を考える時。」

「ボランティア同士の絆。」

「この国の一般ピープルはちゃんとしているから、
ビジョンに納得すれば増税も認める。
金も頑張って使う。
同意できないのは、
政治家への不信感があるから。
そのことに気づかない先生がた。」

「今日も避難所から家族を捜しに出ている人達がいる。
被災地はまだ戦争です。
自衛隊はよくやっている。
まだまだ時間はかかるし、
急務なのも国民は知っている。
なのに政治家さんは何やってるのか見えてこない。
あいかわらず、反対!辞めろ!のように見える。
信頼されていないのは○○党首だけではなく、
政治家全般なんだという認識、無いのかしら?」

「議員さん役人さんに一度ボランティアに参加して欲しいです。
私はまだ期待しています。
行政との連係は必要です。」

「そうだよね、
今、政治家さんの頑張り時だよね。
政治家さんを毛嫌いするのではなく、
みんなで、頑張ってー!って応援する方法はないか?」


「ボランティアのネットワークができつつある。
例えば、ボランティアAに自民党員が参加し、
ボランティアBに民主党員が参加して、
AとBがつながれば、
自民党と民主党が分担協力関係ができるじゃん!」

「被災者が何を必要としているかで動けば、いろいろな分担が可能になる。
政治の場でも今求められているのは、これなんじゃないの?」


「介護・看護が間に合わず、
助かった命を失った。
人災です。
電気・水道と同様に、
高齢者や障害者にとって介護・看護はライフラインという認識が欠如していた。
また、子供はツライとは言わない。
今後は心のケアーが必要。
日常的に弱者をケアーできる社会を作らないと、
非常時に対処するのは無理。」

「それこそ、各党の福祉担当議員が超党派で協力する、
なんて動きが始まってもいいのにね?」

「いろんな分野で気持ちを一つにオールジャパン。」
「チーム国会議員。」


「強すぎる国政も嫌だけど。
ところで、電力を独占企業に頼るというのはどうなんですか?」


「半減期2万年のプルトニウムを、
地下に埋めれば安全て???
2万年前は日本列島は大陸とくっついていたんじゃないの?
今から2万年後の地球の状況を、
土に埋めたからって一企業が安全を保障できるわけないでしょうが⁈」

「どこがクリーンエネルギーなの⁈
捨て方や場所も決まっていないのに、いくつも作っちゃって稼動始めちゃって。
それって、トイレ作ってない家で生活始めちゃったようなものでしょ。
ウンコ流す場所ないし、
外に内緒で捨てたらヤバイし、
しょうがないから建屋の中に溜めておく。
危険は下請けに被せ。
そんな計画性のない人達に
電力の将来を語る資格、
あるのかしら?」

「でも、そんな原子力に甘えていたわけだよね。」

「私達も反省。」

「怖いからイヤ!いりません!って、
知恵ある選択ですよ。」


「私達が暴動しないのは、
いい人だからではなく、
誇りがあるからです。」

「善意ばかりが強調されると、
真実が隠される危険性がある。
みんな良い人で黙って耐えていることが良いとは思わない。
文句言いにくい世の中ってコワイ。」

「泣いていいんです。
ゆっくり休ませてあげたい。
文句を言ってもいいんですよ?
震災直後ずっとそう思っていて、先輩ボランティアに相談したら、
涙も声も出ない悲しみがあるんですよ、と指導されました。
今、避難所のストレスはスゴイ。。。
これからの混乱はコワイです。
新聞TVだって全ては伝えないし。
早い対応、時間との勝負だと思います。」


「あの日以降、大切なものの順番が目覚めた。
私達はどんな生活や社会を望んでいるのだろう?」


もともと価値観の近い人間が集まっているので、
内容は偏っていますし、
ちんぷんかんぷんなこと言ってたかもしれませんが、

読んでくれてありがとう!


文句を言うと少し元気になれます。
あんまり腹を立てると疲れます。
疲れる前に次の人につなげちゃう?


落ち着かない日々が続いていますが、
自分のエネルギーを補給するのも復興かな?
元気な人や地区があるのは心強いですよね。
「そっちが元気でやってるからって、
こっちの人間が嫉妬するなんて、
そんなに性格悪くないよ。」
と笑って言ってくれた被災地のかたがいました。


四十九日を過ぎました。
亡くなった友に、
「命を大切にするよ」と約束しました。
二人とも20代だったあの日、
酒を買い込んで東京の彼のアパートで、
互いのベースや、まだだった結婚について語り明かしたことを思い出します。
若い奥さんや子供を残し、
さぞかし無念かと思うと涙が止まりませんが、
「紅さんは音楽ですよ。」
そう言ってくれているような錯覚は思い上がりかもしれませんが、
「続けられる日までお勤めしてみるよ。」

いつだって研究熱心で夢語っていて、
そしてヒーリングのプロだった彼の姿は、
これからも私に力をくれるでしょう。

多くのかたの夢や声や力が一瞬で奪われてしまいましたが、
その人を知る人達の心に引き継がれていきます。
「やってみるよ。」「やってるよ!」「見ててくれよ?」
ご冥福をお祈りいたします。
合掌。


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