坂井紅介/Benisuke Sakai
2009年03月
大口純一郎、大儀見元  (2009.3.31[Tue])

4日前に、
加藤訓子さん(Per)のことを書いたので、

今月はパーカッショニストで
締め括ることにしましょう。

今夜は、
ピアニストの大口純一郎さんのトリオ
「パーカッシブ3」でライブしました。

大儀見元(Per)、
アフロ・キューバンの人なら、
日本人も世界からも一目おかれ、
尊敬されるパーカッショニストです。

熱いが柔らかいリズム。
逞しく優しい人柄が
音に出てきます。

女も惚れるが、男が惚れる男。

誉め過ぎだと思いますか?(笑)

一度ぜひ聞きに来て下さい。
虜になりますよ〜


休憩時間に、私が、
加藤訓子ソロパフォーマンスの話をしたから、
というわけではありませんが、

大儀見さんにソロをお願いしました。

神々を招く、
大儀見さんの歌から始まったソロ、

いっぱい降りて来てましたね。

海の神様の歌の頃には、
私も大口さんも弾き出していました。
(我々二人は、
KEYもメロディーも知らない曲でしたが)

10分程のパフォーマンス、

いい気分で終われました。

お客様も我々も
笑顔で大きな拍手!!!

なんだか、
その場にいた人達みんなが、
祝福されちゃった気分でしたよね?

素晴らしいパフォーマンスでした。



久しぶりのパーカッシブ3、

いい感じのスリルと自由になっています。


終わって三人で話していて大笑いしたのですが、

ピアノも打楽器なんですよね。

大口さんのピアノって、
テーマもソロも、
リズムもサウンドも、
スペシャルに良いが、

パッキングがまた絶妙なんです!

どうして、
大口さんとか野力奏一さん(P)て、

無駄なパッキングは弾かないのに、
ここぞ!
っという瞬間は絶対に外さない。

サポートしてくれているのに、
自分の中から新しい自分を引き出してくれる。
未知の自分に連れて行ってくれる。


以前から、
ピアノレスに居心地がよくなっていて、

というのは、
わがもの顔に音を埋めるピアニストに閉口だからですが、
(ピアニストに嫌われちゃうかな?笑)


「今日、ピアノいたんですよね?

ピアノの嫌な部分が全く無かったので、
ピアノがいたことを忘れていましたよ!」
と言ったら、

大口さん:「いやあ嬉しいなぁ、
最高の褒め言葉だよ」。


「いやあ、大口さん、
そう言っちゃうアンタがスゴイ!」。



大口純一郎「パーカッシブ3」
スケジュール

6月16日(火曜)
横浜「モーションブルー」0452261919

7月14日(火曜)
横浜「ドルフィ」0452614542

7月23日(木曜)
豊田「キーボード」0565341031

7月24日(金曜)25日(土曜)
名古屋「ジャズイン・ラブリー」0529516085

顔合わせることの少ない三人です。
ぜひ、いらして下さい。


いるもんだぁ〜!  (2009.3.27[Fri])

加藤訓子さんのパーカッションソロバフォーマンス、
聞いてきました。

素晴らしかったです。

打楽器一人だと、
(ましてやドラム缶?!)

前衛を連想するでしょうけれど、

私のソロベースと同じで、
(同じにしたら失礼かぁ)

一つ一つの歌や世界が
しっかり聞こえてきます。

いろんな美しさや楽しさや力強さを感じました。


左右に広がったステージが、
とても楽しそうな遊び場に見えて、
実は足を踏み入れたかった。

(客席にも手作り楽器がセットしてありました。
短い合奏コーナーもありました。)


自由な部分と、
おそらく膨大な時間と緻密な計算を経て構築された世界。

遊び場だったステージが、
音のお城に見えたり、
(さしずめ「不思議な倍音城」とか)

宇宙戦艦に思えたり。


変な感想なんですけれど、
長生きしてみようと思った。(笑)

若い人達!
信じて進んで行きましょうヨ!


金属や布や水や木、
声や空気や風や光・・・

楽しかったし、
乗れたし、
酔えた。

音響も、
みごとに本人を追いかけていました。


終盤のマリンバサウンドは、
体がリラックスして、
涙が溢れ出ていました。

幸福感からだと思います。


いるんですよね〜
こういう素晴らしいアーティスト。
日本にも。

拠点を海外に帰られちゃう前に、

皆さん!
要チェックな素敵な人、
今、日本にいますよ〜ニコッ。


「ドラム缶ライブ」  (2009.3.22[Sun])

パーカッションの加藤訓子さん
http://www.kuniko-kato.net
のライブ情報です。

ダンサー佐藤トモ子さん
http://www.dancer-tomoko.com
とのコラボレーションで、
クニ子さんを知りました。

これからのアート文化を切り開く女性の一人です!



『今回はSPACE SOUND EXPERIMENTAL
「ドラム缶ライブ」。

生身のドラム缶から創る様々な音源や音楽、

なかなか幅の広い、
独特な宇宙観を作り出します。

また今回の目玉のプログラムとして、

スティーブ・ライヒの
「エレクトリック・カウンターポイント」は

世界初のパーカッションヴァージョン、

ライヒさんのアプルーヴァルもいただき、

今回のコンセプトに沿って、
スティール・パン〜ビブラフォン〜マリンバへと

素材から楽器へと移り変わっていきます。

ライブでは
プリレコードしたソースも
マルチチャンネルにて一つ一つの楽器を各スピーカーから出力、

それらとアンサンブルします。

SOUND EXPERIMENTAL vol.01
steel drum works

加藤訓子 ソロパーカッション

宮本 宰 サウンドクリエーション

田口和典 サウンドシステム

アサヒアートスクエア4F
スーパードライホール
東京都墨田区吾妻橋1−23−1
http://arts-npo.org/aas/ http://www.asahibeer.co.jp/

2009年 3月26日(木)19時
3月27日(金) 15時&19時
3月28日(土) 14時&18時

お問い合わせ:カノン工房
office@atelier-canon.jp
Fax:03-5917-4356
http://www.atelier-canon.jp

主催:Kuniko Kato Arts Project
http://www.kuniko-kato.net/sse

―スチールドラム(ドラム缶)
に出会ってからというもの、
その無限の響きに
すっかり虜になってしまった。

約4年の月日を経て、
ようやく実現するこの「ドラム缶ライブ」。

サウンドエンジニアに
長年ヒビノサウンドのチーフエンジニアとして
内外アーティストより絶大な支持を受ける
宮本宰、

音響システムには
日本屈指のコンサートスピーカーメーカー
田口製作所代表・田口和典、

両氏を迎え、

マルチチャンネル音響と
ライブパーカッションによる
音場空間創造に挑戦する。

エキサイティングなステージになりそうだ。    
    ―加藤訓子』



偶然ですが、
20日のボディ&ソウル、
チャリートさん(Vo)のステージでは、
トリニダードトバゴからいらしたスティールパン奏者、
トニー・グッピーさんと共演しました。

とにかく音色だけで
気分を南国へ連れて行ってくれる楽器ですが、

ジャズのスタンダード曲で、
あんなに見事なソロを演奏できる楽器だとは思っていなかったので驚きました。

かなりの勉強と練習をされた人だと思います。

要チェックのミュージシャンですよ!

すぐまた共演しそうな気がします。

翌日出演予定の
オバ・ババトゥンデさん(Vo)もステージに上がってくれて、
男性ヴォーカルの魅力たっぷり。

二人ともダンスが上手かったので、
私もベースソロの時、
ベースではなく、
ルンバを踊らされました。

お客さんに拍手をいただきましたが、

帰りがけに、
久しぶりに来店され、
お会いできて嬉しかった
中村〇〇〇さんに、

「僕の方が上手いよ」

と言われてしまいました。(笑)

えぇ〜っ!見てみたい!
歌舞伎役者さんの踊るラテンダンス!!!


上野でキューバ!大成功!!  (2009.3.20[Fri])

CUBA JAPAN FESTIVAL、
成功おめでとう!
http://cubajapanfestival.com

感動のフィナーレ、
みなさん口々に、
「もう最高の達成感!」
「すごく満足」・・・

フェスティバル成功して、
ほんとによかったよ!
嬉しいよ!

「いろいろ改善点も出てきたから、
また次回に続けるようがんばる!!」

すごい!よくやったよ!
ダンサー魂の勝利だよ!
キューバも日本も、
バンドもスタッフも、
スクラム組んで確かなものを手にした!
つながるね!

おめでとう!!!


ベース侍  (2009.3.16[Mon])

三人のギタリスト、
吉田次郎、寺井豊、山口武、

それぞれとのデュオのツアー
10日間、

三者三様の素晴らしい個性を味わうと共に、

お三方のリスペクトのおかげもあり、

その中で十分自分を表現させていただきました。
(反省もありますが)



吉田次郎さんは、
ニューアルバムの録音をNYで終えてきたばかり。

物凄いゲストが参加していますよ!
詳細は吉田次郎サイトへ。
私も1曲参加しています。
http://www.jazz-friends.com/

本人は時差をボヤいていましたが、
音に逞しい真実が。
ひと呼吸おいてから出てくるフレーズなんぞ、
大物の風格、
見過ごしません。(笑)



山口武さんは、
ロン・カーター(B)とデュオでも活動しているギタリスト。
ベースの巨人から信望を得ています。

とても優しい人ですが、
かなり頑固なところも。

見過ごしません。(笑)

独立独歩の近江武士。



寺井豊さんは、
今回が4年ぶり3回目の共演でして、
初回は20年近く前?!、
関西のTV番組でご一緒しました。

中牟礼貞則(G)さん(紅日記08/3/9)もそうなのですが、
どうして、この年代の先輩ギタリストのプレイには、
美しい自分の音色と
自由で雄大な世界があるのでしょう?

空気のように自由で、
海よりも深い。

内声の動きや、
つまびき・カッティングの妙は、
人の心の微妙なところまで表現する。

逆に言えば、
なぜ若いギタリストには、
それを感じないのでしょうか?

???
?????


(いくつか思い当たったのですが、
教えません。ヘヘッ)



今回共演の三人や、
塩次伸二、安達久美、、、
関西には個性あるギタリストが豊富なように感じます。

もちろん東京にも、
中牟礼貞則や秋山一将、、、
迎え撃つギター武将としては負けていません。



そういえば、
東京横浜在住ギタリストともいっぱい演ってきたのに、
ずいぶんご無沙汰しているなぁ。

若い未共演ギタリストとも演ってみたくなり、
横浜「上町」のマスターと相談して、
来月7日には市野元彦さんと共演が決まっています。

近々に初共演を予定している馬場孝喜さんを、
今回のツアー中に、
偶然、大阪のライブハウスで聞くことができました。

彼の気持ちがまっすぐ伝わってくる音でした。
楽しみです。



12日に演奏した
京都嵐山の「音や」という店は、
塩次伸二さんが生前に
毎月ライブをしていたそうです。

小さい空間ですが、
吹き抜けがあり、
響きもよく、
生音が気持ち良かった。
開場前、ずっとベース弾いていました。

ママから、伸ちゃんの話を聞けました。

紅日記にも載せましたが、
ブルースギターマスター塩次伸二のサイトは
今も見れます。
http://www.ss335.com/a/



寺井さんと共演した日は、
私が旅のまだ4日目でしたが、
打ち上げ二次会で、
朝まで呑んじゃいました。

熱く音楽を語り、
別れ際には、
「今日家に帰ったら
すぐ楽器さわりますよ」

いくつになっても熱意は冷めない。

音楽って素敵ですね!

というか、
私もあんな素敵な先輩に
なれているんでしょうか?

???
?????

(いくつか思い当たる落第点がありますが、
書きません。フン)


ギター前の客席に陣取って、
ひたすら寺井さんのプレイを覗き込むギター少年が多かったこと、

私に握手を求めながらも、
寺井豊ファンであることを宣言する若い女性が多かったこと、

本物が正しく次世代(孫世代?)に評価されている、

妙に嬉しく、ホッとした瞬間でした。
ニコッ。

私も、笑っていないで、(残念!)

練習、練習!


元気そう!  (2009.3.1[Sun])

伊藤君子(ペコ)さんで
ミニツアーを周ってきました。

客席の懐かしい顔が、
嬉しかった。

よく東京まで追っかけてくれるファン、

いつもは娘と来るお母さん、

数カ月ぶりに顔見せてくれた夫婦や、

十数年ぶりなので、
記憶の糸をたどった人。

なんでこんなに嬉しく感動的なのか、

自分の体力でも落ちているのか、
私、年とったのかな?
自分に質問しちゃうほど。(笑)

顔を見れた瞬間に、
ふつふつと幸せが込み上げていました。


懐かしい顔だけでなく、
初めてのお客様や、
店のマスターやスタッフ、
支えてくれた家族や先輩や熱い仲間。

皆さんのおかげで、
私はミュージシャンでいられてきたわけですが、、、


それとはまた違う観点、

仰々しい言い方になりますが、

それぞれの人に
人生と生活があり、

互いの諸事情はわからぬまま、

ライブハウスで
時間と感動を共有する妙。



う〜ん・・・

難しい話、やめましょうかぁ。

「音楽って、いいですね!」

その一言で
済んじゃうんですけどね(ニコッ)


ペコさんが
懐かしいレパートリーや、
いいオリジナル曲を復活させて歌ってくれたのも、
幸せ感をあおったのかもしれません。
私がコーラスしたのには
ピックリしたでしょ?



ライブ告知では、
「来て下さい」
と書く紅日記ですが、

今回は、

「無理して来なくていいからね〜
元気でいれば、
いつか会える」

そんな言葉が浮かびました。



う〜ん・・・
でもやっぱり来てね!
(なんだそれ?!)


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