坂井紅介/Benisuke Sakai
2010年07月
Keep Going !!  (2010.7.30[Fri])

海老沢一博「Keep Going 」のレコーディングが終わりました。

珠玉の名曲を、
海老沢・林正樹がアレンジ。

小池修・竹内直の2管が光ります。

私も、思わず声が出ました。

熱き男衆のロマンが凝縮された一枚に仕上がりました。

発売は10月20日。

21日に下丸子「大田区民プラザ」で、
発売記念コンサートを用意しています。

近くなったら、またご案内いたします。

このメンバーの中にいる私を、
誇りたいと思います。

まずは、感謝。


土岐英史sax4+日野皓正tp  (2010.7.5[Mon])

久しぶりに、日野皓正さんとご一緒しました。

一夜明けても、まだ興奮していて、

変な表現ですが、

目をみはる驚きと感動的な嬉しさを得ました。

以前よりラクに、太い音やハイノートが出ていると感じました。

進化しています。

私なんぞ ( と比較しても意味ありませんが、)
演奏技術も体力も、
維持するだけで精一杯な私なのに、

日野さんは発展しています。
さらに上に行っています。

驚きました。
感動です。
嬉しかった〜!

音が出た瞬間から広がる音のオーラ、
相変わらずです。

本番ステージでは、タップダンスまで。

数年前まで日野バンドにいたドラムの井上功一は、
直前に、「タップが来る!」と予感したそうです。

圧倒的体力タップ!

アンビリーバブル。。。


ステージ上で日野さんが、
「土岐英史sax、坂井紅介bass、井上功一ds、
僕のバンドにいた人間なんですよね」
と紹介してくれました。


思い返せば、
初めて生ジャズを聞いたのは、日野さんのフリージャズ。
間違って入ってしまったコンサート会場で。

歌手のいないステージに、
サングラスでトランペットを持った、
細身の若者が出て来て、一言、
「一日の夜明けから陽が沈むまでをやります」。

初めて体験するものだったけれど、
歌詞がないのに、確かに陽が昇って来たし、
カンカン照りになったし、
美しく沈んだし。

長〜い一曲、
その曲だけでステージが終わった。
飽きなかった。息をのんで感じていた。

「これがジャズなんだぁ・・・」

翌日、レコード屋さんへ走り、
スタンダードジャズのコーナーを探し、
試聴もしたが、
全然違ってて、

店主に尋ねる、

「こういうのじゃなくて、
陽が昇ったり沈んだりするやつが欲しいんです!」


「Alone,alone,and,alone」(日野皓正作曲)は、
盤が擦り切れるまで聞き入ったバラード。
日野さんになりきって聴いていました。

自分が共演する日が来るなんて、
想像もしていなかったあの頃。
私は日野さんよりもさらに若かった。

昨夜も演奏できました。


今回のコンサートは、
土岐一族と日野一族の、
歴史上の縁をもとに企画されたそうですが、

その話が出たのが、
94年に名古屋で行われた私のコンサートの楽屋で。

亡くなられましたが、
日野さん実弟の日野元彦dsさんと、
土岐さんと佐藤允彦pさん(紅日記4/29に登場)
が応援してくれたコンサートでした。

(土岐さんは紅日記4/14にも登場していました)

元彦さん(トコさん)は、
紅日記開始の頃から想い出を書かせていただいてますが、
私の音楽人生を10年以上も引っ張ってきてくれた人。

亡くなられた今になっても、
まだ私を牽引してくれているんだなぁ、
と感謝の気持ちを新たにしました。


元彦さんの一番弟子である井上功一の激しいドラムソロの時には、
元彦さんが降りて来ていたかもしれませんね。

ドラムソロに絡んで、
日野さんがアフリカ語のような言葉を叫んでいましたが、
私には一瞬、元彦さんの声に聞こえましたよ。


元彦さんがよく言っていた言葉、
「ドラムとベースは夫婦だから」。

井上功一は私のバンドにも参加してもらっている「夫婦」ですが、

大好きなピアノ、秋田慎治が加わり、
可能性が広がるリズムセクションが展開できました。

一族を代表する責任を持ってステージに立ちつつ、
我々バックを自由にさせてくれるフロント二人。
信念を持った音は、歴史を貫いていました。


楽しかった〜〜〜!!!


地元高校生のオーケストラがいくつか出演したのですが、

前日に会場を下見に行った時、
生徒達の質問にずっと答えていた日野さん、

本番終了後、
子供達の帰宅の安全を最後まで気づかっていた土岐さん、

いいものを見させてもらいました。


さっそくの書き込みが嬉しいので、
一つ載せて、自慢しちゃいます。

「ベースほんとにかっこよくて、
私、部活やめたらもうコントラバス弾くこともないだろうなって思ってたんですけど、
演奏聴いてたら、せっかくだし続けてみよっかなって、
楽しそうだなってっ思いに変わりました。
ほんとに楽しそうに演奏する姿とか、
技術もそうだし、自分の音へのこだわりとか、
すごく勉強になったし、刺激されました。
今日は本当にありがとうございました。
これからもがんばってください!」

今朝、メンバーに伝えたら、
みんなニコニコと顔を輝かせて喜んでいましたよ!

こちらこそ、ありがとう!
これからも頑張れます。
\( ̄▽ ̄)/


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