コント等ベース 坂井紅介
(2012.6.25[Mon])
伊藤君子さんと、
久しぶりにツアーしました。
ピアノは田中信正。
都内のライブハウスも同様ですが、
伊藤さんの仕事を終えると毎回、
「いい仕事をさせてもらった」
という気持ちになります。
彦根「夏川記念会館」。
名古屋「ジャズ・イン・ラブリー」。
最終日は大阪「箕面市立メイプルホール」でした。
豊能障害者労働センター主催イベント。
NPO法人被災障害者支援ゆめ風基金の共催です。
スタッフの方々の想いは、
素晴らしいトーク&ジャズコンサートになりました。
客席には、車椅子優先席があり、
補聴器が聴きやすくなるシステムもあったそうです。
手話通訳のかたが交代で、
常にステージ上を同時通訳されていました。
ステージ横のモニター画面が、
出演者の会話を同時通訳。
キーボードを操作する女性が数名で、
大変な作業でしょうに。
歌詞なんてカラオケのように
今歌っている箇所が色変わりしてました。
伊藤さんが客席皆んなと歌う予定だった童謡は、
あらかじめお客さまに歌詞カードが配られていて、
それを広げる紙の音がサラサラサラ、サラサラサラ、
サラサラサラ、サラサラサラ、…、
ホール内に響き渡り、
伊藤さん「風の音みたい〜」。
気持ちよかったです〜
温かさに私達も包まれたコンサートでした。
終演後、交流会に出席しました。
ほぼ全員が挨拶をした1時間。
障害のある方がたの一言一言は、
心に深く伝わりました。
全身の筋肉を使い、気持ちも呼吸も整えてから発せられる一言、
「ありがとうございましたー!」
待つことなんて気にならない。
嬉しさ10倍でした!
ことば……
伊藤さんも、歌詞を大切に、見事に歌います。
美空ひばりさんがそうだったように。
かっぺいさんのトークは、
ツツキながら緊張を取り去り、
いつのまにか整えます。
針灸師、整体師のようですね。
そういえば、親父がよく自分でお灸してたなぁ。
背中なんかはおふくろに頼んでた。
懐かしい。
リハーサル中に、かっぺいさんが言ったギャグに、
私はまだウケています。
♪「あなたがいれば〜、
私は差し歯〜」。
交流会で渡してくれたメモには、
「コント等ベース 坂井紅介」
と書いてありました。
コントらベース 、
いただきます!
例によって長くなりますが、
コンサートの案内文を書き写します。
*マーク間は、
豊能障害者労働センター編集の
「積み木」5763号から私が抜粋し並記しました。
「こんにちは、豊能障害者労働センターです。
1982年、障害者2人を含む6人で歩みはじめた私たちの夢は、
障害者があるがままで働き、
地域で自立して暮らすことができる街の姿でした。
たどたどしい歩みの中、
市民のみなさんに応援いただきながら、
障害がある人もない人も、
お互いを大切にするかかわりの中で事業を重ねました。
今では、リサイクルショップや大衆食堂、
福祉ショップなど7つのお店を運営し、
障害者のアートTシャツやカレンダーなどの通信販売と
点字翻訳などの事業で得たお金を、
障害者37人をふくむ61人で分け合って活動をつづけていま
す。
*一般の会社で働くことをこばまれる、
重度といわれる障害者の給料をつくりだすわたしたちの活動は、
障害者を保護訓練することを福祉とする国や府には認められず、
かろうじて箕面市の理解のもとで活動を続けてきました。*
この30年をふりかえり、
新たなる一歩を踏み出すため、
私たちは設立30周年を記念し、
「伊奈かっぺい&伊藤君子ライブ(トークとジャズ)」を
NPO法人被災障害者支援ゆめ風基金との共催で開催します。
*笑って笑って笑い転げた後に、
わたしたちが見過ごしたり忘れてしまいそうなもの、
役に立たないと思ってしまうものが人生の宝物であることをそっと教えて
くれる…、
そんな伊奈かっぺいさんのお話は一度聴いたら癖になってしまいます。
「津軽弁には、ふるさとへの想いを掻き立ててくれるものがある。
ジャズには、遠く輝くものへの憧れを掻き立ててくれるものがある。
そこに私の音楽の旅がある」(伊藤君子)。*
東日本大震災発生後、
私たちは被災障害者支援活動を通じて、
今まで全く出会わなかった東北の障害者と肉声で語り合い、
彼女たち彼たちを通して東北文化の深さと豊かさにあらためて心を打たれ
ました。
時に鋭く、また、やさしく笑いに包まれた伊奈かっぺいさんのトーク、
津軽弁ジャズをはじめとして、伊藤君子さんの幅広いジャズナンバー。
お二人のその魂に響くことばやメロディー、
そして、ひとり一人の想いを大切にしながらつないでいく出会いの形に、
私たちの笑顔と街の希望を重ねたいと思います。
みなさんのご来場を心よりお待ちしております。」
行ってみたくなりますよね?
大ホールが満席でした。
2ピアノ。2ベース。
(2012.6.12[Tue])
田中信正(p)、
林正樹(p)。
個性が光る精鋭ピアニスト2人が組んで、
ユニット「ノブマサキ」。
つい先だってヨーロッパを回り、
各国で好評だったそうです。
わかります。
今回、NHK-FM「セッション2012」出演にあたり、
私と、ドラムの角田健を呼んでもらいました。
それぞれのピアニストとは、
井上淑彦「fuse」や海老沢一博「Keep Going」で共演してい
るレギュラーピアニストです。
2人そろうと魅力が倍増するようでした。
「ノブマサキ」という4本の手を持つ一つの個性。
見事でした。
それが分身したり合体したり。
興味深い音楽です。
オリジナルとアレンジされたスタンダード曲。
つの健のアイディアも加わります。
「ノブマサキ Plus」。
放送は、
7/8 23:00〜24:00
7/13 10:00〜11:00 です。
そして、
6月10日はベースの桜井郁雄と2ベースをやりました。
私がベースを習い始めた頃からの仲間です。
あの頃、家が近かったせいもあり、
遊びに行ってはジャズの名盤を聞かせてもらいました。
互いの仕事が中央線沿線の時、
終わって中野で待ち合わせてタクシーで帰ったり、
朝まで音楽談義したり。
40年経って、
ベースデュオをやっていないことに気づき、お願いしました。
曲は、以前に彼から教わった曲やスタンダードを中心に。
一応、譜面も用意していったが、
何曲か、メロディやチェンジを直された!
昔と同じ関係で嬉しかった!
彼からは、本当にいろんなことを教わりました。
昔からそうだけど、
彼は人をブルーにさせたことが一度もない。
ベーシストはそういうタイプ多いのかなぁー
たとえば、高橋ゲタ夫さんも。
ゲタ夫さんとは2ベースのバンドをやっていたこともありますし、
つい先日も、ある会で2ベースをやりました。
毎回、ゴキゲンな気持ちにさせてくれる人です!!!
10日は桜井から元気をもらいました。
仲間の良い所を見ると、
自然とヤル気が湧いてくるんですよね!